11月の三連休プロジェクト 2日目

前の日:


11月22日

この日は遠州鉄道で30形の最終増備車である51編成と事業用車として在籍するED28の撮影会が行われるということで行ってまいりました。このために大井川行った後そのまま浜松に飛んだわけでw

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浜松の友人宅で迎える朝、寝言うるさくてごめんなさい(
まずは51編成の撮影会のため新浜松駅へ。
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主役の51編成は新浜松の2番ホームに留置されていました。
遠鉄30形の最終増備編成であり、30形としては唯一のカルダン駆動で顔も違う、1編成だけの異端車です。
釣り掛け車と同様に春に定期運用が無くなり予備編成となりました。
今日のイベントでは車内も入れるので狙って乗る機会が激減した今となっては貴重な機会。
ちなみに撮影会会場となっている2番ホームには普段は立ち入ることが出来ないので、そういう意味でも貴重な機会です。

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諸元表記と検査表記。
検査は来年12月まで残っていいますね。最後の釣り掛け編成の25編成は検査入場しましたが、こっちは検査通すのかな・・・カルダン駆動でも1000形とも構造違うし、釣り掛け編成とも構造違うしであまり使い勝手がよくないという噂も聞くし。

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ジャンパ線
朝の4連での定期運用時にはこちら側は25編成との連結部になるので、こうやってジャンパ線のついた顔をじっくり見る機会はなかなか無かったんですよね。

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側面幕。
まさかの浜北駅。現在は浜北行きの区間列車は無くなってしまったので、この幕が出ることはまずないです。

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この編成の特徴である貫通路
遠鉄の電車は全周ホロを使った広幅貫通路なのですが、この編成のみ通常の貫通路となっています。

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運転台。1980年製造ということでいかにもアナログチックな一昔前の電車って感じです。

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運転室付近はこんな感じ。窓配置が独特な仕切りをしています。

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車内はロングシート。2ドア車なので本当にロングロングなロングシートですw
おかげでとにかく車内が長く見えます(

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新浜松の2番ホームだという証拠程度に(

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外に出るとライト点灯イベントが!
標識灯も点いてます。てか、標識灯がヘッドライト真横にあるのね。

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30形もこいつと25編成の2編成だけ。25編成は全検入ったとはいえ、定期運用も無くなり先はそう長くは無いでしょう。
最後まで頑張ってもらいたいものです。

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こうして撮影会は終了。
終了後はパンタを下したもののそのまま留置されてました。

続いては西ヶ崎駅に移動します。


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西ヶ崎駅。今度はED28の撮影会です。ホームの一部区画や駐輪場などの一部エリアが撮影ポイントとなっています。
もちろんポイントには職員の方がいらっしゃり、禁止エリアや私有地へ立ち入ろうとする人にはすぐに注意するなど混乱防止のために最大限の配慮がされていました。

この11月でこのED28はちょうど製造から90年ということで今回はそれを記念しての撮影会です。
90年とかヘタな動態保存蒸気機関車より古いぞ(
しかもただ通電状態で置いておくだけでなく、留置線からホームに場所を移動するために自走まで披露してくれるとのこと。日中にED28が走行することはまずないのでとんでもなく貴重なイベントです。


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ED28の後ろには保線作業にかかせないホキが。このホキも検査を出たばかりでピカピカでした。

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パンタグラフもあがり通電開始。
コンプレッサーのいい音がしますw

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ホーム上の撮影エリアは激混みなのでまずは駐輪場の撮影エリアより。
いやぁ良いですねぇ・・・
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サプライズで用意された祝90歳のヘッドマーク。
なかなか可愛いイラストですw

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続いてはホームの撮影エリアより。
もうこんな骨董品がパンタ上げてライトつけてるだけでテンション上がりますね。

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本線の方には遠鉄初の広告ラッピング車である2103編成が。

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ヘッドマークは微妙にデザインの異なるものも掲げられました。

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撮影会だけでも十分にお腹いっぱいなのに、このイベントの最大のメインは構内自力走行。
走行シーンは動画で撮りましたが、本当に鳥肌立ちましたね。
グォォォォ・・・・という唸りをあげギシギシとホームに入って行きました。
ヤバい。それしか言葉が見つからない。
走行中は本当に誰も声を上げることなく、走行音のみが周囲に響き渡っていました。


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ホームに止まるED28の姿もなかなか珍しいのでは。

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ホームに入ったED28の周辺は激混みだったのでその間にホキをじっくり撮影。
ホキがこんな間近でじっくり見れる機会もあんまないですしねw

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すこしづつ空いてきたのでED28の方へ。
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運転室内。無骨だけどシンプル。実用一点張りって感じです。

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個人的に一番ぶったまげたのがこの丸い電流計。
イングリッシュエレクトリックの文字が・・・おそらく製造時からつけているものでしょう。
90年前の電流計です。
これがまだ動くってすげぇ・・・

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職員さんがボンネットも空けて内部機器も見せてくれました。リレーなどの消耗品こそ新しいものに交換されていますが、大半が昔からの部品が残っています。
注目すべきは右の制御器。

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イングリッシュエレクトリック ロンドンの文字。
ディッカーシステムの制御器です。製造当時のイギリス製の制御器が今でもそのまま使われています。
もうなんだこれ、骨董品なんてレベルじゃない、本当に生きた化石。見たとき本気で鳥肌立ちました。
90年前に作られた制御器が未だに生きてるんですよ。
いわゆるディッカーの一族と言われるイギリス製の電気機関車は日本にも多く輸入されましたが、現在でも通電して自走可能な状態なのはおそらくこのED28のみでしょう。
そういう意味でも相当貴重な存在です。
たぶん電気機関車用のディッカー制御器で通電状態にあるのこれだけじゃないかなぁ。


本当に鳥肌立つ良いものを見せていただきました。
車齢が車齢なので、いつまで使われるかわかりませんが裏方として末永くこれからもがんばってほしいものです。